アウトドアで快適に過ごすために欠かせないアイテムのひとつが「折りたたみ椅子」です。
キャンプやバーベキュー、釣りやフェスなど、外での時間を楽しむときに座り心地の良い椅子があるとリラックス度はぐっと高まります。
しかし、折りたたみ椅子を選ぶときに意外と見落とされがちなのが「座面の高さ」です。
実は、座面が高いタイプと低いタイプでは使い勝手や快適さに大きな違いがあり、シーンによって向き・不向きがあります。
特にアウトドアでは、座面が高い折りたたみ椅子の方が便利に感じる場面が多いのです。
この記事では「折りたたみ椅子の座面は高い方がアウトドアでも向いている理由」や「40cm以下の椅子を選ぶとどうなるのか」、さらに「高さを調整できるモデル」まで詳しく解説していきます。
購入を迷っている方や、今使っている椅子に不便さを感じている方はぜひ参考にしてください。
折りたたみ椅子の座面は高い方がアウトドアでも向いてる!
折りたたみ椅子をアウトドアで使うとき、座面が高いタイプは全体的に使い勝手が良いのが特徴です。
特にテーブルと組み合わせて使用する場合、座面が低いと食事や作業がしづらくなります。
逆に40cm以上の高さがあれば立ち座りもスムーズで、快適に行動できます。
それでは、折りたたみ椅子の座面は高い方がアウトドアでも向いてるという理由を説明していきますね。
地面からの距離があると立ち座りが楽になる
座面が高い折りたたみ椅子は、腰を深く曲げずに座れるため、立ち座りがスムーズです。
特に地面に近いローチェアだと、座るときにしゃがみ込むような動作が必要になり、立ち上がる際には太ももや膝、腰に大きな負担がかかります。
一方で座面が40cm前後あると、立ち上がるときに太ももの筋肉を強く使わずに済むため、年配の方や腰痛持ちの人でも安心して使えます。
長時間のキャンプや釣りなど、繰り返し座ったり立ったりする場面では「疲れにくさ」の差が大きく表れます。
荷物の出し入れがしやすい
アウトドアではテーブルやクーラーボックスと組み合わせて使うことが多いため、椅子の高さが低いとどうしても手を伸ばしたり腰をかがめたりする動作が増えます。
飲み物を取るたびに前かがみになるのは意外とストレスで、首や肩に負担がかかることもあります。
座面が高い折りたたみ椅子なら、ちょうどテーブルやクーラーボックスと同じ目線・腕の高さになり、自然な姿勢で荷物を取りやすくなります。
バーベキューで食材を扱うときや、子どもに食べ物を配るときも効率的で、快適さがぐっと増します。
長時間座っても疲れにくい
椅子が低すぎると膝の角度がきつくなり、足を折り曲げた状態が続いて血流が悪くなりがちです。
その結果、足のしびれや腰痛を引き起こすことがあります。
座面が高い折りたたみ椅子は、膝が自然な角度で曲がり、背筋も伸ばしやすいため姿勢を保ちやすいのが特徴です。
また、背もたれがしっかりしたタイプを選べば、腰や背中を支えてくれるので長時間でも快適。
キャンプファイヤーを囲んだり、釣りでじっと座ったりする時間が長いときほど、この差が実感できます。
椅子の高さはどのくらいが適正?
折りたたみ椅子の高さは一律で「これが正解」とは言えません。
アウトドアの楽しみ方によって変わるからです。
食事や作業を快適にしたい人は40~45cmを目安に。
逆に、焚き火を間近で楽しみたい、足を投げ出してリラックスしたい人は30cm前後のロースタイルが合います。
一般的な高さや使うシーンによって違ってくるので、その辺を詳しく説明していきますね。
一般的な椅子の高さは40~45cm ? なぜこの高さが「基準」なの
家庭用ダイニングチェアや多くの室内椅子の座面高は 約40~45cm が標準です。
理由は人間工学的に「座ったときに膝がほぼ90度、足の裏が床につく」ことが多くの人にとって自然で疲れにくい姿勢になるためです。
アウトドア用の折りたたみ椅子でも、この範囲に収まるモデルは食事や作業(テーブルを使う動作)と相性が良く、違和感なく使えます。
実用ポイント:テーブルの高さと合わせやすい
一般的なテーブル(ダイニングテーブル等)は高さ約70~75cm。
テーブルと座面の差が 約25~35cm(理想は約28~30cm)だと、肘や手の位置が自然になり食事や作業が楽です。
アウトドア用の折りたたみチェアを選ぶときも、この差をイメージすると失敗が少ないです。
用途によって最適な高さは変わる ? シーン別の目安
アウトドアの「何をするか」によって最適な座面高さは変わります。
以下は具体的なシーン別のおすすめ範囲です。
テーブルで食事・作業をする(BBQ・キャンプ飯)
推奨座面高:40~45cm
理由:テーブルと合わせやすく、立ち上がりも楽。家族連れ・体格差があるグループでも汎用性が高い。
焚き火やリラックス目的(脚を伸ばして座る)
推奨座面高:25~35cm(ロースタイル)
理由:火を近くで楽しむときや地面の景観を楽しむときに安定感がある。だが立ち上がりはやや大変。
観戦・フェスなど視界を確保したいとき(人混みで背を高くしたい)
推奨座面高:45cm以上(ハイスタイル)
理由:視界が高くなり見やすい。ただし重さと携行のしやすさはトレードオフ。
釣り・河原など長時間座るけど行動が少ないシーン
推奨座面高:35~45cm(個人差あり)
理由:長時間の場合は座面の形状・クッション性・背もたれも重要。
自分の身長とのバランスは? 身長別の実用目安と測り方
椅子選びでは「自分(または主要利用者)の身長」に合わせた座面高さが重要です。以下は目安(成人向け)です。
/* モバイル時はフォントを少し小さくして横スクロール可能に */
@media (max-width: 480px) {
.table-seat-height {
font-size: 14px;
display: block;
overflow-x: auto;
-webkit-overflow-scrolling: touch;
}
}
身長の目安 | 推奨座面高さ(目安) |
---|---|
~160cm | 38~42cm |
160~175cm | 40~45cm |
175cm~ | 43~48cm(場合によってはハイスタイル) |
※目安です。実際に座ってみて膝の角度やテーブルとの高さ(差が25~35cmが目安)を確認すると失敗しにくくなります。
測り方(簡単テスト):
家にある「一番楽だ」と感じる椅子に座る。
太ももとふくらはぎがほぼ直角(約90°)になるか確認。
その椅子の「床から座面までの高さ」をメジャーで測る。
これがあなたに合った座面高さの実測値の目安になります。
屋外で使うテーブルがある場合は、そのテーブルの高さも測り(床?天板)、差が 約25~35cm になるか確かめてください。
高齢者や膝に不安がある人:
立ち上がりを楽にするために やや高め(45cm以上) を選ぶと安全性が上がります。
逆に小さな子どもの場合は低めに調整するか、子供用の椅子を用意してください。
購入前のチェックリスト(実用的な確認項目)
チェック項目 | ポイント |
---|---|
座面高さを測る | 自宅で快適に座れる高さを確認(上の測り方参照) |
テーブルとの相性 | よく使うテーブルの高さと比較し、差が25?35cmか確認 |
使用シーンを決める | 食事中心か、焚き火か、観戦かを明確にする |
収納・重量の確認 | 車載スペースや持ち運び許容重量をチェック(座面が高い椅子は大きく重い傾向あり) |
高さ調整の可否 | 複数人で使う場合は高さ調整機能やクッションで微調整できるタイプを検討 |
椅子の座面の高さが40cm以下だとどうなる
40cm以下の折りたたみ椅子は「ロースタイルキャンプ」で人気がありますが、立ち座りのしにくさやテーブルとの高さが合わない点がデメリットです。
特に年配の方や長時間使う場面では、座面の高さが低いと快適性を損なう可能性が高いでしょう
座面が低いと立ち上がりがつらい ? 仕組みと影響、対処法
座面が低いと、座ったときに膝と股関節の角度が深くなり、立ち上がる際に太もも(大腿四頭筋)へかかる力が増えます。
特に屋外で段差や不安定な地面の上に置かれた折りたたみ椅子だと、踏ん張りどころが不安定になり、立ち上がるときに余計に体力を使うことが多いです。
年配の方や膝に不安がある人は、この負担で立ち上がれなくなったり、転倒リスクが上がることもあります。
対処法ですが、まずは座面を40cm前後にするか、持ち運び可能なクッション(5~8cmほど)を併用して一時的に高さを確保する方法があります。
肘掛け付きやしっかりしたフレームの椅子なら、腕の力を使って立ち上がれるため安全性が上がります。
アウトドアで折りたたみ椅子を選ぶ際は「立ち上がりやすさ」を必ずチェック項目に入れてください。
テーブルとの高さが合わない ? 食事・作業で起きる不具合と改善策
一般にテーブルと椅子の高さ差は約25~35cmが使いやすい目安です。
座面が40cm以下だと、同じ高さのテーブル(たとえば70cmのキャンプテーブル)を使ったときに差が大きくなり、食事中に背中や肩が丸まったり、腕を持ち上げる姿勢になって肩こりや首の疲れを招きます。
低い椅子だと食器やコンロに手を伸ばすたびに前かがみになりやすく、長時間の作業がつらくなります。
改善策としては、テーブルの高さを下げられるタイプにするか、椅子側をブースト(クッション)で上げる、あるいはラップトレイや膝上で使える小物を活用して「作業面を近づける」方法が有効です。
折りたたみ椅子を選ぶときは、よく使うテーブルの高さを事前に測っておくと失敗が減ります。
長時間使用に向かない? 血行・姿勢・疲労の観点から
低い座面は膝を深く曲げさせ、太もも裏やふくらはぎの圧迫を生みやすくなります。
これが長時間続くと血行が滞りやすく、足のしびれやむくみを感じる原因になります。
また、腰を丸めた不自然な姿勢が長時間続くと、腰椎周りの筋肉に負担がかかり、腰痛の要因にもなります。
アウトドアで長時間過ごすシーン(釣り、観戦、焚き火でくつろぐなど)では、低い折りたたみ椅子だと「リラックス」はできても身体にとっては負担が蓄積しやすいです。
対策としては、座面の高さだけでなく背もたれの形状・クッション性・通気性を合わせて選ぶことが重要です。
長時間座る予定がある場合は、座面高めで背もたれのあるモデル、または高さ調整機能付きの折りたたみ椅子を選ぶと疲労を軽減できます。
こまめに立ち上がってストレッチをする習慣も効果的です。
【 要点リスト 】
ポイント | 詳細 |
---|---|
立ち上がりやすさ | 座面40cm以下は立ち上がりに負担がかかりやすく、高齢者や膝腰に不安がある人は注意が必要。 |
テーブルとの相性 | 高さ差(25?35cm目安)が崩れると、食事や作業が不便になり、肩こりや首の疲れの原因に。 |
長時間使用 | 血行不良や姿勢の悪化につながり、足のしびれや腰痛が出やすい。 |
対処法 | クッションで高さを上げる/肘掛け・背もたれ付きにする/こまめに休む・ストレッチする。 |
選び方のポイント | アウトドア用折りたたみ椅子は座面 高い視点もチェックし、テーブルとの相性や用途(食事・焚き火)を基準に選ぶと失敗が少ない。 |
椅子の高さは調整できるモノがある
最近は高さ調整ができる折りたたみ椅子も多く登場しています。
地面の状態やシーンに合わせて40cm前後から調整できるタイプなら、焚き火のときは低め、食事のときは高めと切り替えられるため、1脚で万能に使えます。
高さ調整ができる折りたたみ椅子の特徴
高さを調整できる折りたたみ椅子は、脚の先端に 伸縮式のパーツ が付いていたり、数段階の 固定穴 にピンでセットする仕組みが使われています。
これにより、ロースタイルのキャンプや焚き火シーンでは低めに、食事をメインにする時は高めにと、用途に合わせて使い分けられるのが特徴です。
また、地面が斜めになっているアウトドア環境では、左右の脚の長さを微調整することで 安定性を高める こともできます。
ファミリーやグループで使うなら便利
家族や友人とアウトドアを楽しむとき、身長や体格の差は大きな問題になります。
大人には快適でも、小学生や高齢者には座りにくい…ということはよくあります。
高さ調整ができる椅子なら、座面を下げれば子どもでも安全に座れますし、膝や腰に負担がかかりやすい高齢者には高めに設定して「立ち座りしやすい高さ」にすることが可能です。
グループでシェアしながらも、それぞれに合わせて最適化できるのは大きなメリットです。
価格は少し高めだが実用性抜群
一般的な折りたたみ椅子と比べると、高さ調整機能が付いている分だけ 価格は2~3割ほど高い傾向 があります。
ただし、アウトドアだけでなく家庭のベランダや運動会、釣りなど幅広いシーンで活用できるため、長期的に見ればコストパフォーマンスは高め。
さらに「買い替えを避けられる」という点でも経済的です。
複数の用途に対応できる椅子を探しているなら、多少の追加投資をしても満足度が高くなるはずです。
\コンパクトにたためて持ち運びに便利な椅子はコチラ/
高さの調節ができるだけでなく、持ち運びしやすい方がいいですよね。このタイプならアウトドアだけでなくイベントなどに出かけるときも邪魔にならなくていいですネ
折りたたみ椅子の座面は高い方がアウトドアでも向いてる まとめ
折りたたみ椅子はアウトドアを快適にする必需品ですが、座面の高さひとつで使い心地が大きく変わります。
40cm以上の高さがある椅子は、立ち座りが楽でテーブルとも合わせやすいため、アウトドアの多くのシーンで便利です。
一方で、40cm以下の低い椅子は焚き火やリラックスには向いていますが、食事や作業には不便に感じることが多いでしょう。
もし迷っているなら、まずは「座面高40cm前後」を目安に選ぶと失敗しにくくなります。
また、最近は高さを調整できる折りたたみ椅子も登場しているので、ファミリーや複数人で使うならこちらもおすすめです。
自分のアウトドアスタイルや体格に合った椅子を選んで、外での時間をさらに快適に楽しみましょう。